ギラーガとレギルスのビットについて考える

 ヴェイガンの高級機であるギラーガとレギルスは
 Xラウンダー能力を利用したビット兵器を使用
 可能だ。このビットはファルシア系列が持つ小型
 ビーム砲台とは違い、ビーム自体が自在に相手を
 狙って動く非常に手の込んだ代物だ。

 それにしても一体どのような仕組みで動いている
 のだろうか。少なくともその動作原理については
 アニメでは言及されていない。描写を見る限り
 噴射剤や移動に伴う周囲の変化というものは確認
 出来ない。あのビーム自体に自力で動く装置や力
 は無いと見るのが妥当と思われる。とするならば
 後は外部からの干渉によって目標への誘導や加減速
 を調整しているのだろう。

 このビットに干渉する謎の力というものは非常に微妙
 なものだと言える。自機の発射したビームを自由
 自在に操作できるわけで、これはその気になれば敵の
 ビームを操れることを意味している。アデルがドッズ
 ガンを撃った瞬間、直進するはずのビームが180度反転
 して自機に舞い戻ってくる悪夢もあり得るだろう。
 連邦のビーム兵器そのものを使用不能に出来る。
 そこまでに至らない辺り、このテクノロジーが万能で
 はなく、干渉効果は極局所的範囲に絞られていると
 仮定できる。

 これらを踏まえるとビットを誘導するギミックの正体は
 電磁フィールドを発生させるマイクロマシンの群体だと
 いう考えに行き着いた。ビームを卵の殻のように包み込み
 動きを抑制、固形化する。レールガンとしての機能も
 持ち合わせ、目標への誘導発射も担うという感じだ。
 動力源はMS本体からの無線供給か、もしくは閉じ込めてい
 るビームそのものを媒体にすればたぶんどうにかなるのでは
 ないだろうか。

 ※ビームが放つ電磁波や熱を電力に変換とか
 ※これなら敵のビームを制御できない理由付けも
  可能だろう。マイクロマシンの搭載量がそのまま
  ビット兵器の総弾数という事にもなるし、マイクロ
  マシンそのものに移動能力や動力源が無いのなら
  任意に敵の弾をキャッチする事は出来ない。
 ※この説の場合、レギルスがビットによるバリアを
  展開できるのもマクロマシンのフィールド技術を
  応用したものと言えるか
 ※ビットの操作にはXラウンダー能力が必須のようで、
  補助装置であるXトランスミッターなどが用意されて
  いる。
 ※AGE3オービタルのライフルやシドの曲射砲も同じ系統
  の技術と推測される。
 ※ジラードのXラウンダー能力暴走に呼応し、ビットが
  同調する。コントロールが乗っ取られる描写がある

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