レギルスはガンダムの正統後継者か
ヴェイガン製ガンダム「レギルス」には頭部バルカン砲が装備されている。
これが意外と珍しく、連邦のガンダムAGEシリーズには一体にも無い。
マッドーナ工房の開発した機体には比較的多くあるが、それを覗けば
クランシェぐらいだ。
レギルスはヴェイガンの持つEXA-DBサブユニットのデータと、鹵獲した
AGE3オービタル、AGEデバイスから得られた情報を掛け合わせて開発された。
オービタルはもとより、AGEシリーズには一度も頭部バルカン砲が装備
されてない。レギルスのバルカン砲は一体何を参考に取り付けられたのか?
(無論ヴェイガン製でもこの種の装備は皆無だ)
候補はEXA-DBサブユニットから吸い上げたデータくらいしか無い。あの
ライブラリー群には旧コロニー国家戦争時代の兵器情報が収められて
いるが、戦争末期のザラム・エウバ軍のMSはファーデーンで登場した
ジラ、ゼノに類似した外観で頭部バルカン砲を装備しているようには
見えない。あとに残るのは所属不明であり、救世主と呼ばれたオリジナル
のガンダムくらいしか残らない。ただしオリジナルについては詳細な外観
が明示されていない。あるのは第一話で登場した曖昧な絵が一枚だけだ。
それでも旧時代にバルカン砲を装備していた可能性がもっとも高いのは、
今のところこのオリジナルだけだ。
そんな訳で、案外ガンダムレギルスはEXA-DBサブユニット内に収められて
いたオリジナルの遺伝子(設計図)を受け継いだ救世主ガンダムの直系かも
しれない。この場合かつてコロニー国家戦争を終戦へ導いた救世主の末裔
が、今度は人類抹殺を目指しているのだから非常にたちの悪い話である。
※とはいえ、オリジナルのデータをサブユニットに入れるのが妥当か
どうかは疑問ではある。あくまでEXA-DBのバックアップか、断片化
したライブラリーの中に偶然入っていたのかもしれないが詳細不明
なのでなんとも言えないところだ。
※レギルスが目に見える部分で受け継いだのは頭部バルカン砲、
シールド、カラーリングとなる。
※AGE1の開発はAGEデバイスに残された設計図を元に行った。
この設計図が基本フレームだけなのか、外装を含めた総合的
ものなのかは分らない。またこの設計図がオリジナルだったか
どうかは疑問である。なにせこの世界には軍備放棄を目的とした
「銀の杯条約」が存在する。そのためAG101年の地球圏は軍事技術
の著しい衰退を招いていた。そんな世界観でアスノ家が条約を無視
し、旧時代の戦闘兵器に関する設計図を不法に所持していたという
のはいささか都合が良すぎる。そう書くより不都合な事実と呼ぶ
のが適切か。なので天使の落日から改めて図面を書き起こしていた
と考える方がまだ妥当だ。なのでレギルスに比べるとオリジナル
とは技術的に一度断絶している可能性が高く繋がりは弱いと考えられる。
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