ビシディアンが連邦と組めた理由とかについて考える

ビシディアン発足時には新造戦艦(後のバロノーク)を奪い、
追撃に出たダーウィン級二隻を大破ないし撃沈までした。

その後も表向きは連邦軍を襲い、物資や軍備を奪う悪名高き
海賊として見られていた。そんな彼らがルナベース攻略戦
以降は連邦軍に味方し、ラ・グラミスやセカンドムーンを
巡る戦いに参戦した。

連邦からすれば散々煮え湯を飲まされた海賊だったはず。
そんな彼らと手を組んだ理由や、戦後にビシディアンが罪に
問われなかったのはなぜなのだろうか。

理由の一つは連邦軍の戦力が底を尽き、ヴェイガン側の行動に即応
できる状態ではなかった事だろう。そこで戦力を増強するべく
渋々ビシディアンと組む結果になったと思われる。
フリット編で友軍となった旧国家派閥、そしてマッドーナ工房
の私設部隊は三世代編の最終決戦で姿を現さなかった。
恐らく裏では援軍の要請を出していたものの結局それは叶わなかった。
そんな時に唯一援軍として戦列に加わったのがビシディアンだった。
連邦の命運を決する戦いに協力した以上、相応の報酬は必要であるし
その対価が罪の帳消しに匹敵する物だったのかもしれない。
(正規軍と同様、命を掛けて戦場で戦ったことが評価されたか)

二つ目はサルガッソー宙域で連邦にEXA-DBの情報を渡した事だろう。
あのビデオメッセージ程度では大した価値にはならないが、戦後に
実物が回収された。これが地球連邦やヴェイガンにもたらす恩恵は
計り知れないものだ。当時の軍上層部がフリットやアルグレアス
である以上。その入手経緯などは隠蔽されることなく公正な形で
公表され、関係者は評価されることになる。

そのためここでもビシディアンには相応の報酬が出たのだろう。

※イヴァースシステムは連邦(フリット)主導で作ったようだ。
 これはEXA-DBとAGEシステムを組み合わせて開発したらしい。
 状況から推察するとEXA-DBは連邦が回収したようだ。
 そうであるならばこの時点で連邦はEXA-DBサブユニットを
 保有するヴェイガンと対等になれたと言える。

 ヴェイガンのみがEXA-DBを保有するという状況を終わらせ、
 科学技術(外交)の面で対等に並ぶきっかけに運べた事は連邦政府
 にしても大いに嬉しい話だろう。