プラズマダイバーミサイルについて考える

 キオ編に登場した封印兵器の一つだが、これまで
 その名称は一切登場しなかった。恐らくアセム
 以降に開発された代物なのではないかと思う。

 この兵器が必要とされた理由は主に二つある。
 一つは使い勝手の悪いフォトンブラスターや
 フォトンリングレイに代わる。実用性のある
 戦略・戦術兵器の取得、そしてこれを積極活用して
 ステルスフィールドに逃げ込む戦艦を狩ることだ。

 前者については拠点防衛用の切り札として必要だ。
 ノートラム防衛線では発射間隔の長さから決定打に
 欠け、有効な兵器とは言い難かった。
 しかも敵機動要塞ダウネスはシールドを展開して
 防御するなど、別の問題も浮上した。

 フォトンリングレイに代わる新型兵器は、ノートラム
 戦で明らかになった問題を解決すべく、固定砲台では
 なくミサイル兵器として開発が進められた。
 この兵器は弾頭にプラズマ粒子爆弾を採用し、戦術
 核兵器に相当する破壊力を備え、飽和攻撃によって
 目標(ダウネス)を撃沈することが考えられていた。

  ※弾頭も地表貫通型や多弾頭型など多種多様な
   仕様が考案されただろう。

 また使い勝手の良い大量破壊兵器は、ヴェイガンの持つ
 ステルスフィールド内に潜む艦艇への攻撃も可能とした。
 劇中では潜行中の敵艦艇を感知しても積極的に攻撃する
 こともなく、敗走する部隊への追撃も行わなかった。
 これは内部への突入などが交戦規定で禁止されていた
 ためと考えられる。フィールド内の敵戦力が不明だったり
 、外部との通信リンクが途絶するなど、部隊運用にリスク
 が伴うため、万一に備え避けているのだろう。

 しかしプラズマダイバーミサイルがあればそんな事を
 気にする必要は無い、監視衛星やセンサー群で怪しい
 艦影をキャッチすれば、そこへどんどんミサイルを撃ち込み
 一気に焼き払えばいいのだ。飽和攻撃で敵艦隊をプラズマ
 粒子の海に沈めるだけなので人的損失を気にする必要も無い。
 (第二次大戦の潜水艦狩りのようなもの)

 そんな恐ろしい兵器も結局は封印されてしまった。
 これは大量破壊兵器の使用による報復を恐れていたのだろう。
 先進技術を持つヴェイガンがあえて使用しないのに、連邦が
 使えば向こうがどう出るか、それはそれで新たなリスクとなる。

 ※追記
  第44話ではこれが開発中の兵器であると言及された。

【関連記事】
 ルナベース奪還作戦について
 http://d.hatena.ne.jp/UN64_RGB/20120729/1343548952