コロニー「ノートラム」の本来の役割について考える

このコロニーは連邦軍兵站を担う重要な拠点であった。フリット
説明やコロニーの規模から、非常に大規模な生産設備を有しているよう
だ。それだけにヴェイガンも占拠しようと目論むなど非常に利用価値
が高い模様。そこで気になるのは戦争が始まる前は一体何をしていた
のか。何のために他では見受けられない大型コロニーを建造したのか
だろうか?

劇中説明は無いものの、その位置や機能、過去の地球が荒廃していた
という描写から、ノートラムは地球復興を目的とした重工業用コロニー
だったのではないだろうか。

過去の旧国家戦争時代、戦いの果てに地球が荒廃した様子が僅かに描写
されていたが、アニメ本編では復興に漕ぎ着けていたようだ。しかし
荒廃からの復興となると大変な労力を費やしただろう。フリット編OPの
アバンを見る限り、地上はかなりの地域が破壊されたように伺える。
そのような規模の戦争ともなれば主要な都市やプラント群などは軒並み
失われただろう。

荒廃した地球の復興は急務であるだろうけど、それを実行するための
資材や道具、作業機械など、とにかく色々な物が足りない。そしてこれを
用意するための工業力・生産能力も戦火で失われてしまった。そこで
連邦は地球上から失われた生産設備を補い、地上復興の拠点とするべく
大型コロニー「ノートラム」を建設した。ヴェイガンとの戦争が本格化
した後はその大規模な工業力を活かし、連邦軍を支える最重要拠点へと
生まれ変わった。あのコロニーにはそういう経緯があるかもしれない。