マッドーナ工房がビシディアンに協力した理由?
「追憶のシド」でこの二大組織が裏で繋がっていた事は明らかに
なったが、反政府組織に直接戦闘用MSの供与(販売?)を行う理由は
明らかになっていない。いくら金を積まれようと世は粛清委員会が支配
した時代でもある。さすがにそこまで危ない橋を渡るほどの理由が
マッドーナ側にあったのだろうか。連邦政府からの正式な受注はある
し、ティエルヴァのような専用MSの開発も行っている。そこまで
手形の支払いに切迫した立場でもない。
(漫画ではマッドーナ本人は登場せず、存命かどうかは不明)
そこでこの疑問を解き明かす上で、非常に興味深い一文を見つけた。
ガンプラのHGジェノアスIIの説明書には世界観やMSの簡単な解説文が
ついている。そこには
「AGE-1のドッズライフルを参考に、始めて連邦軍が
量産に成功したMS用ビーム兵器ドッズガン」
とある。これを見てはてな?と思った。フリット編を見れば火を見る
より明らかだが、明言こそされていないがアンバット攻略戦で本格的
に実戦投入したドッズガンは、どう考えてもマッドーナ工房で設計、
開発、量産したものだろう。それがこの解説では連邦の輝かしい手柄
になっている。
(当時の情勢下で、短期間であれだけの装備を連邦軍が用意する術も
判断も下せない)
本編ではアンバット攻略戦の真相は闇に葬られた。という事はこれって
一連の事件で反乱兵に武器を供与した件で、連邦政府はマッドーナ工房に
対して罪は問わないけど。その代わり今回開発されたドッズガンの
設計資料、製造設備、関連特許などの一切合財を無償譲渡するという
司法取引か裏取引(という名の圧力)があった事を示唆しているのかも
しれない。その方が比較的楽に筋が通る。
蝙蝠退治戦役で垣間見た連邦政府の裏の顔にマッドーナは怒りを覚え。
アングラッゾのビシディアン創設に力を貸した。そんな流れだった
のだろうか…。
【関連記事】
追憶のシド(四話まで)を振り返る
http://d.hatena.ne.jp/UN64_RGB/20120428/1335630210
宇宙海賊ビシディアンのMSがマッドーナ系で統一される理由
http://d.hatena.ne.jp/UN64_RGB/20121201/1354364080
アセム編とキオ編の間で起きていた連邦の疲弊と国民の飢餓
http://d.hatena.ne.jp/UN64_RGB/20130204/1359985631
ビシディアン側の動向を時系列順に見る
http://d.hatena.ne.jp/UN64_RGB/20130212/1360687171