追憶のシド 第七話 海賊へ参加したアセムのその後

 ビシディアンへの参加を決意したアセム
 首領アングラッゾからここですべき事を
 見つけるよう言われる。

 海賊のメンバー多数から受け入れられる一方、
 突然現れたうえにアングラッゾから後継者と
 名指しされたため、一部の者は彼の存在に
 不満を抱いていた。

 その中には組織の戦略参謀ギスパードもいた。
 彼は次期首領であったウィービックに対しても
 よい態度を見せておらず、彼が未帰還になった
 あとは自分が組織を手中に収められると踏んで
 いた。

 不満を抱く者がいることをアングラッゾも把握
 しており、彼らを納得させるべくアセムにある
 任務を言い渡す。殺しも盗みもしないと言いきる
 彼に言い渡された内容は小箱をミンスリーの
 ある場所に返すことだった。

 この任務にはラドックとギスパードが同行する
 ことになったが、ギスパードはこの機会にアセム
 亡き者にしようと画策する。そして時を同じくして
 ヴェイガンの侵略部隊がミンスリーへ進みつつあった。

 そんな分けで、このエピソードからはビシディアン
 内部の変革がメインになる模様。外伝とキオ編では
 だいぶ様変わりしていた理由や彼がアッシュと名乗る
 経緯がこれから明かされる流れのようだ。

 アセムを謀殺しようと企むギスパードはウィービックが
 いた頃から同様の動きをしていた。第一話で第七艦隊へ
 情報をリークしていたのは彼なのだろう。
 のちにウィービックがレウナを連れて脱走した際には、
 裏切り者として艦砲射撃でGサイフォスを撃とうと
 するなど、手段を選ばない危険な人物だ。
 (クルーは脱走を阻止しようとするものの、彼を信頼
  しているため射殺などは誰一人考えていなかった)

 今回のミンスリーでも別行動で潜入中、アセムの居る
 ポイントへ警備隊を誘導したり、手下のゴロツキ集団に
 ダークハウンドのドッズランスを盗ませるなど強硬手段
 に出ている。