フリット率いるクーデター軍がするべきこと

【アニメ本編じゃさらっと流されたけど】
 政府へ反逆を起こした一部強硬派の軍部。
 本編じゃさらっと流されたけど、行動を
 起こす上で何があっただろうか。

【1】
 フリット司令隷下の部隊による。
 政府、警察、総司令部、テレビ局及び
 通信網、交通網の制圧及び占拠。

 政府制圧は武力鎮圧に乗り出せないよう
 議会や中央官庁(国防省?)の占拠、非協
 力派の議員を拘束して連邦政府機能を
 停止させるためにある。

 警察にしても軍に比べると装備が貧弱だが
 抵抗されては面倒だから処置が必要だろう。
 (モビルスタンダードの犯罪対策で武装MS
  くらいはあるだろうし)

 総司令部も鎮圧行動に乗り出せないよう
 制圧して、連邦軍の指揮系統を奪う事は
 必要だ。

 テレビ局や通信網は抵抗派から連絡手段を
 奪うのに重要だし、反乱軍の正当性を
 連邦国民へ訴えるのに必要不可欠だ。

 交通網、これは空港が主だが、連邦政府
 の役人が逃げるための足を奪うために
 必要だ。とり逃して臨時政府を起こして
 抵抗されては厄介だし。

【2】
 法律違反上等で起こした反乱だ。反逆者を
 裁くため、地球圏から一掃する為には
 強権が必要となる。

 連邦法、憲法の停止を宣言して、軍による
 臨時政府の発足。そして粛正委員会による
 粛清の嵐が吹き荒れただろう。

 ここで国家を成す三権分立、つまり立法、
 行政、司法が軍(フリット)により掌握された
 事を意味する。ついでに言えばこれは
 連邦国民の主権の剥奪もある。
 
  ※AGE世界の連邦が民主主義国家ならの
   話だが…。一応ガンダムAで掲載中の
   フリット編漫画「-First Evolution-」
   ではノーラ崩壊に際して、住民を見捨て
   ディーヴァを使って脱出しようとする
   "議員"とその一家が登場している。

   余談だがこのコミック版もアニメに
   おける不可解、不自然な描写や間延びした
   ストーリーをカット、再編しているので
   だいぶ面白い。

 フリットはヴェイガンを滅ぼす事が
 目的になっている。連邦議会内の
 和平派、中立派や早期講和派に粛清の
 矛先が向く可能性もあるだろうし、身を
 守るために徹底抗戦派へ鞍替えする議員
 続出だろうな。

 それでも国民の為、自身の信念を貫きとおし
 講和派で居続けた議員(ヴェイガンに買収
 されていない)はどうなるか…。

 一方、ここで必死に軍政へ取り入ろうとする
 者達もいただろう。邪魔者を消すため、点数
 稼ぎのため無実の人々も誤審で粛正されても
 おかしくない。アセム編の後はかなり恐ろしい
 事態に突入してると思う。


【3】
 他方、栄冠なき英雄と言われたグルーデックの
 名誉回復は行われたと思われる。

 軍部が実権を握ったことで軍拡は加速するだろう
 けど、銀の杯条約で封印された軍事データは
 解放されたのだろうか?

 あのファーデーンでグルーデックが取引材料に
 持ち出したフォルダーEZ7とかね。

【関連記事】
 ジェノアスから見る連邦政府の防衛計画
 http://d.hatena.ne.jp/UN64_RGB/20111204/1322981827

 アセム編でイゼルカントは何をしていたのか
 http://d.hatena.ne.jp/UN64_RGB/20120422/1335077538