ヴェイガンのコロニー

※この記事は公式名称(セカンドムーン)が明かされる前の
 段階で書かれた記事です。

【アセム編でよく出るOPのアレ】
 火星上空に浮かぶ卵型の巨大建造物。
 ギーラゾイの回想では16基のコロニーが
 あったのに今ではあれだけになったようだ。

【ヴェイガン唯一の居住空間?】
 イゼルカントが「人として生きる権利を奪われた」
 だかなんだか言ってたり、ギーラが移住開始時点
 では豊富な資源があると考えられていたが実際には
 そうでは無かったとも語っている。

 さらにマーズレイという火星特有の殺人的磁気嵐
 で地球圏と同じようにコロニー住まいもだめらしい。

 あの卵型コロニーはそんな過酷な環境で生きるために
 建造された。

【マーズレイの謎】
 この磁気嵐が原因で謎の病に移民者は生存を脅かされ
 当時の総人口20%に死者を出した。この死病を医療で
 制したかは言及されていない。

 月刊ガンダムA(2012年4月号)の特集では「特殊な光線」
 と記述しているなど、マーズバースデイに関連した事柄
 は劇中の登場人物や雑誌によって微妙にバラバラ。
 アンバットでの会話では移住者は全員死亡という嘘の
 情報を流した感じだが、特集では無事帰還になっている。

【構造について】
 アセム編のOPに映っているものを見ると
 球体(居住区?)を挟む形で卵の殻っぽいものがある。
 マーズレイ対策で必要があれば閉じて球体を守る仕組みかと
 考えたけど、あれよく見たら二つの殻にはそれぞれつっかえ
 棒っぽいのが見える。閉じると干渉するようにも見えるし
 何のためにあの棒があるのだろうか?

 もっとも閉じなくても、殻と殻のすき間に防御シールドを
 展開するならなんら問題ないけど変わった設計ではある。

 球体部分はもちろん居住区だろう。ゼハートの回想では
 イゼルカントの居城の背景には球体の外殻と同じような
 壁がそびえ立っていた。しかも外は夜。

 わざわざ昼でもない、さらにイゼルカントの見せた
 地球のイメージは青空で緑豊かな大地だった。この対比
 だと人工太陽による昼夜再現も困難な状況っぽい。

 居住区は球体の中にリング状の人口大地が数個収まっ
 ている感じと思われる?

【一見不自由なく暮らせるように見えたが】
 16基分のコロニーや地球圏から持ち込んだ資材を
 つぎ込んでマーズレイ対策の卵型コロニーを建造したも
 のの、恒久的に生活するにはさらに外部から資源を定期的
 に持ちこむ必要がある。しかしマーズレイの発生頻度次第
 では火星に降下して地上で鉱山開発などをするのは困難。
 出来てもそれは当初の予定より遥かに効率の悪い結果に
 なる。アステロイドベルトから資源衛星を引っ張り込む
 のも同様。どう頑張っても資源不足は常に付きまとう。

 そんな感じでヴェイガンの民は常に資源の消費を切り詰
 める生活。必要があれば祖先が建造した16基のコロニー
 から徐々に資材を取り出して利用。長い月日が過ぎ、遂に
 全てのコロニーを解体して使い果たしてしまった。

【だから地球帰還は悲願】
 資源節約で苦しい生活、暗い洞窟ぐらし。
 マーズレイ対策で居住に最適化出来ない人口の大地。
 地球圏のコロニー生活者に比べるとかなり生き地獄だ。

【戦力が少数の理由もそこ?】
 フリット編に登場したヴェイガン側の艦船は大型母艦が
 わずか一隻。宇宙要塞アンバットに配備された戦力も
 そう多くは無く、グルーデックの寄せ集め艦隊で攻め
 落とされてしまった。

 当時のヴェイガンは地球圏への工作活動が主軸であり
 正面から武力衝突するほど余裕は無い。それに資源物資
 も豊富ではないから艦艇の建造ペースも速く無かった。

 火星とアンバット間の輸送任務もフォトンブラスターで
 撃沈されたあの母艦で担っていたのだろうか?
 それなら地球圏での襲撃頻度の少なさも理解はできる。

 当時の艦艇数は最低でも輸送任務に一隻、地球圏での
 活動用に一隻の二隻体制と思われる。本当は整備で
 ドック入りしたときの穴を埋めるためにもう一隻ほしいが
 国力無いだろうしね。

 アンバット陥落後のデシルは輸送任務で難を逃れた母艦に
 収容されたと思う。