ジェノアス乗りは強いのか?

【作業用機がベース】
 今ではすっかり忘れ去られてそうな設定
 モビルスタンダードのデスぺラードが
 流用された機体なのがジェノアスだけど
 この機体を乗りこなすのは相当な技量が
 必要だと思う。
 (実際どこまで流用したのだろうか?)

 とくにジェノアスのシールドは小さい。
 取り回しこそ便利そうだが防御面積の
 無さは非常に頼りない。敵は主武装
 面攻撃が可能なビームバルカンを使うので
 相性は最悪となる。

 この問題点は第一話のラーガン機大破でも
 明確に露呈している。あれがシャルドール改
 並みの大型シールドならまだ未来は変わったかも
 しれない。もっともあそこで外に出れば袋叩きは
 確定なので、擱座したのは彼にとって正解なのは
 複雑な所。ただこれは生涯続くであろう長くつらい
 戦いの始まりでもあるが…。
 (ほんと彼は絶妙に死亡ルートの回避に成功してる)

 正直ラーガンはアンバット戦のどこかで戦死すると
 思ってた。さすが死亡フラグをなぎ倒す男。
 結局、プラモに付属したビームサーベル使わなかったね。

【ドッズガン配備による反撃】
 マッドーナ工房によりドッズライフルの
 量産型が実用段階に入り、これまでの
 火力不足問題が一気に解決された。

 連邦軍でも正式採用される事になった
 この武器は、ジェノアスの主武装として
 長く使用される事になる。

ジェノアスで戦い抜くには】
 盾は非常に小さいため受け止めるのは難しい。
 コンピュータによるサポートはあるだろうけど
 的確に攻撃を受け流すのは技量を要する事になる。
 なら始めから機動力で攻撃を回避した方が良い。
 不安定な盾防御より確実に自分の操縦テクニックで
 回避できるなら、それに越した事は無い。
 (そもそも下半身を守れないし)

 自力で避けれるかどうかが、ジェノアス乗りが
 生き残る上で一つのハードルとなる。
 一話の防衛隊(ラーガンの部下?)はノシノシ
 歩いていいように捌かれていた。

 一方第八艦隊分遣隊でミンスリー内部でガンダム
 対峙したジェノアスはしっかり動いて攻撃を
 避けていた。高機動戦に特化して生き残れた場合
 そのパイロットは確実に手強い存在になる。

【機体特性によるパイロットの意識差】
 アデルやシャルドール改は大型シールドを装備して
 るので心置きなく使用できる。これがジェノアス乗り
 との差となる。攻撃を反射的に避けるか盾で防ぐか
 この日頃の行動の差が積もり積もって手強さとして
 現れる気がする。

 ゼハートは非常に強い。与えられた機体も高級機である
 にも関わらずジェノアスII部隊(たった三機)の接近を
 知るや即座に撤退行動に移った。長期戦が駄目だから
 ってのもあるが、やはりジェノアスを相手にするのは
 面倒って描写に見えた。
 (シャルドール改の鈍さに比べるとコロニー内飛行
 も可能だし)

 またMSパイロットしてのキャリアが長いオブライト
 は新型機に乗り換えずジェノアスIIのまま。代わりに
 新兵がアデルだったりする。
 ※彼は一時的にMS隊指揮も任せられるほどウルフに
  信頼されている。
 ※最前線への優先配備が指示されたが、現場の反応は
  不明。アデルはあくまで全体的な性能が向上した
  次期主力MSで、加速性能や旋回性能ではジェノアスII
  に軍配が上がるのだろうか?

 さらに外伝のラーガンも60歳を越えてなおジェノアスII
 に乗り続け、マスターズステップなる量産機とは思えない
 操縦技量を駆使してビーム砲の集中砲火を全弾回避している。
 ※攻撃したのは銀の杯条約以前の技術で作られた無人MS。
  この時点で多数の敵味方機が餌食になっている強敵。

 そんな訳でアニメや漫画を見てると、数多の実戦を乗り越えた
 ジェノアス乗りはその辺のアデルやシャルドール改より相当
 手強いのではないだろうか?と思った。

 その辺もうすぐ始まるビッグリング防衛戦に期待。

【余談】
 ジェノアスの盾を逆さに付けたらカッコいいんじゃね?とか
 思ってアレコレいじってたらシールドの接合部がへし折れた。
 手足の関節より先に折れるとは思わなかった…。