フリット編とアセム編の間あたりについて

※この記事を書いた段階では小説版は未読なので被っている
 部分があるかもしれません。

フリット編におけるUEの目的
 来るべき日のために地球侵攻用の橋頭保・拠点の確保。同時に地球圏に内乱
 を誘発させ連邦の弱体化を図る事が目的だったように見えた。

 火星と地球は近いと言ってもUEの勢力圏からは遠く、恒久的な基地がない
 地球圏での長期戦は不利となる。ギーラ・ゾイの役目は廃棄されたアンバットを
 リフォームし、地球侵攻用の最前線基地として改築すること。
 上陸戦時にあまり人が居なかったのはまだ改築途上であり、大量の人員や
 機材を受け入れる段階では無かったため。

 二つ目は地球圏に内乱を誘発させ、連邦の国力を削ぐこと。
 総人口比では圧倒的に地球連邦が上回る。科学技術が優れているとはいえ
 これを一度に相手にするのは得策ではない。事前に内紛を誘発させ
 統一国家としての機能を弱体化させておけば本格的な侵攻が楽になる。
 これに関してはファーデーンで一応の成果が出ていたようだが、フリット
 介入で失敗に終わっている。

 ※追記
  戦闘用MSの設計図を密売していたようだが、無料で配布しなかった
  のは現地通貨が目当てと考えられる。
  基地を改装するために必要とする資材を火星から送り込むのは
  劇中の描写から困難っぽい、地球圏で調達となるが手持ちのキャッシュ
  が無い。だから内紛誘発も兼ねて武器設計図の密売で資金を得る。

  資材調達以外でも、潜入工作活動を行うなら活動資金は必要となる。
  治安や行政府の機能が弱い地域(コロニー)なら偽の身分証明書を
  買う事が期待できる。

フリット編とアセム編の間はどうだろうか?
 ディーヴァのクルーは解散、それぞれ別の赴任地へ飛ばされたと思われる。
 この時点でフリット達はトルディアへ移住し、彼は以前に決めた
 軍人の道を進む。ただしアンバット戦での経験から、パイロットや技術者
 士官ではない、大局に携わる上層部、司令の地位を志したと思われる。

 彼が短いならがもディーヴァで経験したことは連邦軍の役立たずっぷり
 であり、現総司令部は対UE対策で全く信頼出来ないことだ。
 なら直接自分が指揮を執る方が良い。

 連邦軍は事実を隠ぺいした経緯から対UE初戦果をあげたガンダム
 をよく思っておらず。この機体の連邦軍への正式採用は行わず。
 ドッズライフルとビームサーベルだけ貰い、ジェノアス以降のMS更新
 は無難にマッドーナ工房のシャルドール系とウルフ機のカスタム仕様を
 ベースとしたジェノアスⅡの二種混在とした。
 (ハイローミックスの始まり?)

 フリット連邦軍に入隊しても過去の経緯から本流より外される
 可能性が高い。ただし戦争状態が25年もだらだらと続いた事による
 人材不足(戦死や防衛失敗による上層部の解任)が起これば何れ帰る事
 が出来る。

 上が抜けたおかげで上層部に入り込むチャンスが巡り、それを掴んだ
 結果がビッグリング勤務。権限を得たことで停滞していた
 装備更新を開始。正式採用の見送られたガンダム系の量産機アデルの
 ロールアウト、年々勢力圏を拡大するUEへの反攻作戦の立案。
 それがアセム編の冒頭なのかな?と思った。

 もともとAGE世界の連邦軍は歴史が浅いためか、中年層以降の
 軍人があまりいない。そのため若くして上層部へ入り込める
 余地はあると思われる。

 連邦軍はウルフの待遇やグルーデックへの評価から実績(実力)重視
 らしい。なのでフリットも軍人として戦果を出せば速く昇進できる
 と考えられる。

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