フリットがガンダムのパイロットになれた理由

【始めに】
  正規パイロットのラーガンに代わり、フリット
  ガンダムAGEに乗る事になった経緯はなんだろうか?
  という疑問。それに対した一つの仮説。

  結論としてはフリットは出資であり、運用上で重要な
  AGEデバイスを持つから強く出れない。そんなところ

  追記:あと軍に正式な納品を済ましていないってのもあるかも

ガンダム開発プロジェクトの契約内容】
  ガンダム開発プロジェクト(仮名)はMS鍛冶屋の名家である
  アスノ家当主フリットとノーラ駐留軍司令ブルーザーによる
  半官半民プロジェクトと捉える事が出来る。ここで問題に
  なるのが契約内容。

  フリット連邦軍の出資比率と両者は互いが持たないものを
  補う事が出来るモノを出し合う事になる。
  それがMS技術、開発施設とスタッフ。あとは開発に伴う莫大
  な費用をどれだけ出資出来たかによって、このプロジェクト
  で得られた成果に対する発言権が決まる事になる。
  (これは現在アメリカ主導で開発が行われているF35戦闘機と
  同じ)

  当初、フリットはMS鍛冶屋としての立場からUEへ対抗出来る
  力を持ったモビルスーツガンダム』を作る事を目的とし
  完成したMSの運用は連邦軍に任せるつもりだったため
  正規パイロットにはラーガン中尉が任命された。

【正規パイロットの座】
  ノーラ襲撃でなし崩し的にガンダムフリットが乗る
  事になり、この間フリットは性能に頼った戦いとは
  言え、立て続けにUE撃破の功績を上げる。

  軍属として戦闘訓練を受けていないはずのフリット
  が戦功を上げた事はまぎれも無い事実であり、これは
  正規パイロットだったラーガンが認めるほどである。
  これがラーガンがガンダムの搭乗員に固執しない
  理由と思われる。

【グルーデック副司令の思惑】
  一方、ノーラ駐留軍の副司令であり、司令死亡後に
  表向き指揮権と共にガンダム開発の最高責任者を
  引き継ぐ事になったグルーデックはガンダムの処遇
  に対する発言権を得る事になる。

  グルーデックはUEへの復讐から戦力を欲しており
  有効戦力のガンダムは手放したくない。
  この新型MSは試験段階であり、保守や整備など
  運用上で信頼性が低いMSである。戦力として
  組み込むには関係者の協力が必要不可欠となる。
  (特にAGEシステム起動など)

  さらに開発者であり出資者のフリットと切り離す事が
  困難だった事から、接収するよりは安定した運用を
  期待して彼をそのままガンダムに乗せていたと思われる。
  このため技量の浅い彼に経験を積ませるためにウルフ
  との模擬戦も許可する。
  (同じ復讐心を持つ同志として抱え込めると踏んでいた?)

  フリットからガンダムを取り上げる場合、彼が契約または
  出資比率に応じた権限(拒否権)を行使するのを彼は恐れて
  いたのかもしれない。これは正当な行為のため、バルガス
  など開発スタッフもフリット側に付く可能性が高く。
  ディーヴァ乗っ取りのようにデータ書き換えで誤魔化せる
  ものでもない、ハイリスクな割にリターンの少ない行為と思われる。