ガンダムのウェア換装を心理描写としてみる

 AGEの特徴にウェアシステムと言うギミックが
 ある。MSの肢体を換装するものであるが、意外と
 本編に有効活用されない。またパイロットが卓越
 した操縦技量を発揮しだすと、ウェアを標準型に
 戻す。または固定化するという傾向がある。

 これはバランスを考えた結果、特化型は使い勝手に
 難があるという判断なのだろう。それとは別に物語
 の中におけるキャラクターの心理描写を表した結果
 とも受け取れると思う。

 フリットも最初はMS鍛冶屋として今次大戦に参加
 した一人だが、最終的にはパイロットとして戦場に
 立ち、軍人としてヴェイガン殲滅に邁進する人物と
 なった。彼が銃を取る決意を示した頃から特化型
 ウェアを選ばなくなり、ノーマル型の固定化が進んだ。
 そしてキオが捕虜となった頃に、機体の改修を行った
 が、ここではノーマル型を重装甲で固めると言う
 選択だった。これこそ彼がより一層ヴェイガン殲滅
 への意思を固めた心理の表れにも見える。
 ※救世主から殲滅者への変貌?逆にアーマーを取り
  払うことは、彼に取り付いた憎しみからの解放を
  意味するか。

 換装をしなくなる=考えが決まる と見れば、アセム
 やキオも何をなすべきか悩んだ末に、目標を見定めた
 という事になる。