追憶のシド 第六話について

【1】
 今回はアセムがどのようにして助かったのか?
 そしてビシディアンに参加した経緯がメイン。

 アセムは何らかの理由によりAGE2のコクピット
 から放り出され、漂流していた脚部の残骸の
 中に逃げ込み必死で救助を待っていた模様。
 その後力尽きて気絶したが、運よく海賊がAGE2
 の残骸をすべて回収した流れから彼らに救助
 される。

 ビシディアン首領アングラッゾは彼を治療し、
 ある理由からスカウトしようとする。

【これまでの流れはだいたいこんな感じ】
 シドの撃破に成功するものの、爆発に巻き込まれた
 AGE2はスラスターが損壊したため行動不能に陥り
 漂流した。幸い胴体部分は無事だったため生命
 維持システムが機能しており、救助隊の到着までは
 これで耐えようとしていた。

 しかし救助隊到着までは時間がかかるため、どうして
 もエアの確保が重要だ。最後は機外に出る必要がある
 事からパイロットスーツに搭載したエアを温存する
 必要がある。このため彼は機体側のエアを先に消費
 しようとコクピット内を与圧してしまった。

 しかし周辺宙域は爆発により大量のデブリ群が発生して
 おり、高速で飛び交う破片がAGE2のコクピットハッチを
 直撃した。これにより気密が破れ、急速減圧によりアセム
 は外に放り出された。このとき彼は別のところで漂流
 していた脚部の残骸に行き着き、そこで救助隊を待っていた
 が力尽きそのまま気絶した模様。その後は海賊が残骸を回収
 し、格納庫で確認中に発見された。

  ※与圧や放り出された経緯に関しては完全にこちらの
   推測で描写は無し

【海賊参加について】
 ビシディアン首領アングラッゾはこれからの戦いにおいて
 切り札となる「ダークハウンド」を存分に動かせるパイロット
 を探しており、アセムをスカウトしようとしていた。

  ※本来ならウィービックが乗るはずだったが
   彼はシドとの死闘で未帰還となった。

 このときアングラッゾは自身の考えを包み隠さず話し、
 アセムに協力を求める。人々を守る術となるEXA-DBの存在、
 それが連邦かヴェイガン、両陣営のどちらかに渡れば一方
 は滅ぶだろうと。

 アセムはEXA-DBが開放されることを防げば、両軍の
 ミリタリーバランスが均衡し戦乱を抑えられると考える。
 そして今、自分が生きているのはウィービック達のおかげ
 であると…。このため彼は苦悩の末、第三の道である海賊
 を選ぶ事になる。

 だいたいこんな感じだった。

【補足】
 連邦軍総司令である父親フリットにすべてを打ち明ければ
 これを発見することは可能かもしれない。しかしヴェイガン
 殲滅を明言した父親がこれを手に入れた結果はどうなること
 だろうか?そしてこれをヴェイガンに渡すわけにも行かない。
 という迷いもあったのだろう。

 ビシディアン首領アングラッゾはこのとき既に68歳と高齢で
 あるうえ、治療法のない死の病(火星圏の死病?)で先が
 長くなった。本来の後継者はウィービックであるが、アセム
 とシド撃破に挑み未帰還となった。これも重なり首領は
 アセムを代わりの後継者に選ぶ。

 アングラッゾは誰かを守りたいという意思を持つ人物を
 とどスカウトしている。彼の行動の起点はそこにあるが
 過去に何かあったのだろうか。

【備考】
 ・ラーガン今回も出番無し
 ・今回登場したMS小隊の隊長ラドックは第35話で登場した
  ビシディアンの参謀っぽい。

【追記】
 アセムの退役理由については、特務隊にまで上り詰めたものの
 ゼハートに指摘された戦いに向かない性格が響いていた模様。