このブログの開設経緯について

【1】
 本来ならこのブログの最終更新日。ガンダム
 AGE放送終了後の後書きで触れようと考えていた
 ことですが、ここ一週間ほど外部で動きがあり
 今のほうが時期としては良いと判断して書きます。

 これはブログの開設経緯などについてですので
 純粋にガンダムAGEの記事を見る分には必要の
 無いものです。

【2】
 なぜ私がこのブログを作ったか?それは
 2ch系まとめブログが原因です。今や特定ワード
 で検索すれば検索結果の上位はそればかりが
 埋め尽くしているような状態であり、これは
 良いと言える状態ではありません。

 同じような記事内容に埋め尽くされる状況であり
 作品を純粋に語る上で支障を来たし始めている
 のではないか?個人の考えが営利目的のまとめ
 ブログによって並列化されてしまわないだろうか?
 と危惧し、あえて個人的な考えをブログに
 書き連ねた次第ではあります。

 これが杞憂であればいいのですが実際はそうでも
 ないように感じます。

 なお当ブログはあえてアニメ本編の感想は
 避けています。感想は十人いたら十通りあるだろう
 という考えなので。ついでなので今回は少しAGE
 の感想についても終わりの方で触れます。
 (このブログの考察も同様です。これが正解とは思わない)

 それで何がよくないかと言う点ですが、これは列挙
 すると多くなるので説明が難しいですが下記に
 書き連ねました。当然これについては他でも
 言及されていますので、気になる方はご自身の
 目でご確認ください。

2ch系まとめブログの問題点 1 】
 ・一つの情報源(2ch)から転載する事で構成された
  ほぼ同一形状のブログが大量に検索に引っ掛
  かり、スパムサイト化していること。
  (これ自体管理者が同一で複数サイトの掛け持ち
   かもしれません)

 ・掲示板に書き込まれた内容の一部のみを任意に
  取り出して再構築することで意味の変質や
  印象操作が可能であること。

 ・また上記問題、脆弱性は一次ソースである
  掲示板の内容を直接精査しない限りまとめブログ
  閲覧者には分かりようが無いこと。
  これをまとめブログの管理者に伝えても黙殺
  される可能性があること。

 ・書き込まれたコメントを適当に繋げただけの
  文章が、そのコメントで言及された物に対する
  全ての答えであるかのように錯覚・誤解させる
  ことが可能であること。

  例えば五名(自作自演で一名もありえますが)が
  数回コメントをやりとりしただけの内容を
  管理者の求める記事に仕立て上げるためには、
  不要(反論など)なコメントを書く人は除外し、
  適当に読者の興味を引くタイトルを付け、コメントは
  目立つように赤文字に変えたり
  フォントサイズを大きく
するなどすれば、
  印象操作が可能となります。
  おまけに最後にコメンテーターのように振舞う
  AAを用意すればより完成度が高まります。

 ・まとめブログに転載された後も、転載元の
  掲示板側では書き込みによるやり取りが続いており
  もしこの後に何かがあってもそれがまとめブログに
  反映される保障はありません。そしてそれについての
  言及もです。

  例えばこれが「さっきのは間違いだったわ」
  というケース。掲示板では後に訂正情報が入っても、
  まとめブログには間違いが正しかったという認識で
  書き込まれた当時の物が残ります。
  これを閲覧した人は転載元で誤りがあったことを
  知る由は無い。そしてこの間違いが元で掲示板側に
  抗議をする人がいたら、掲示板側の利用者は
  迷惑することになり、コミュニティ機能に支障を
  きたすことになります。

  まとめブログによる恣意的、管理者側の意図、都合、
  色眼鏡という多数のフィルターを通した転載内容
  を閲覧した人が、バイアスの掛かった情報を信じる
  事は大いに考えられます。
  (信じないなら普通は閲覧しない)

  そしてこれを撥ね付けて閲覧し続けるのは
  困難なことです。

  他にもアニメ作品なら一話30分の番組を少量の
  書き込みだけをまとめて、「○○話まとめ」として
  いるのも謎です。そんなにあっさりまとめられる
  ほど内容が無いのでしょうか?一話辺りの台詞を
  書き起こすとそれの何倍にも膨れ上がります。
  それに背景描写、映像面での表現も含めたら
  さらに情報量は大きくなります。

 ・あのサイトは大丈夫でしょ?信用できるでしょ?と
  思っても、それは初めのうちだけかもしれない。
  誠実に振舞って信用を得るためか、何かが好きで
  ファンサイドの活動なのか、金儲けに目覚める前なのか、
  管理者側の考えなど閲覧者には分かりません。
  信じて閲覧していたらいつの間にか"誤報"や"偏向"
  情報(言い換えれば毒)を少しずつ混ぜて慣らして
  行く腹積もりかもしれません。

  そもそも大丈夫言えるなら、なぜ言い切れますか?
  大丈夫である根拠など無い。

  もしこのブログに運営会社による強制表示ではない、
  アフェリエイトアドセンスなどが貼られ、サイドバー
  にガンダムのBDやガンプラが並びだしたら管理人が
  乗っ取られたと思ってください。ブログ開設趣旨に
  反するのでありえないことです。もっともそれを
  証明するのは困難ですが。
  (このブログで金儲けする気は毛頭ありません)

 ・営利目的であること
  自力でコンテンツを用意せず、他掲示板からの
  転載(コピペ)を元に営利活動しているのも
  どうなのでしょうか。
  純粋に「これは素晴らしい情報だ。これはみんなに
  広めたほうがいい」という善意なら分かりますが
  実際には「金儲けに利用出来るからまとめブログを
  運営しよう」という考えが多いように見えます。
  こう言った場合、公平誠実な活動というのは期待できる
  でしょうか?
  (転載元の自発的な行動に限るけど)

  インターネット上でお金儲けをしようとするなら
  だいたい下記サービスを利用する必要があります。
  ・アフィリエイト(アマゾンではAmazonアソシエイト)
  ・アドセンス(Google AdSense
  ・バナー広告表示
   ※提供会社によって細部が違いますので
    詳細は省きます。

  これら上記サービスで重要な事は共通しており、とにかく
  アクセス数(PV)を稼ぐことです。特定条件のバナー広告は
  人目につくことを目的としていますので利用できるなら
  これだけでお金が手に入ります。アフィリエイトも用意
  されたリンクを介しアマゾンで買い物をすれば、設置者
  側に売り上げ金額の最大8%が支払われます。
  (2012/06/10時点)
  
  バナー広告やグーグルアドセンスなどは「表示するだけ」
  か「クリック」することで報酬を得ることが出来ます。
  クリック型は一度の報酬単価は安いですが、数を重ねる
  ことで収益を上げることが可能となります。

  このように上記サービスでお金を稼ぐにはとにかく閲覧
  機会を多く設けてアクセス数を増やすこと、維持すること
  で広告、アフィリエイトへのアクセス機会を増やすことが
  至上命題となるわけです。

  そうなるとどうでしょうか?これを達成するためには
  閲覧者側の求めるメリット、「面白い」「役立つ」
  「速報性」などを何が何でも満たしてやるか、興味を
  引く内容でリピーターや新規閲覧者の獲得に突き進む
  ことになります。当然同業社もいます。自身で複数の
  まとめブログを運営するならネタの仕入れは大変となる。

  その結果、人目を引くような、注目を集める記事を
  作成する結果に陥ってるように見えます。そして
  まとめた「情報」の真偽性を疎かにする。
  特定商品や作品、業界人を貶める。持ち上げる。
  煽るような行為などはその最もたる例でしょう。

  業界人が「こいつあんなことを言いやがったぜ!」と
  ファンの感情を逆なでするようなタイトルを付けたり
  失言かそうでないかに関わらず他媒体での発言を
  わざわざ拾い上げて(転載)して拡散させ、影響を
  受けた第三者がリアクションを起こせばこれを記事
  に書き立てる。こんな行為で金稼ぎの種となるPV数を
  稼ごうとしているわけだけど、これがまっとうな信頼に
  足る情報サイトでしょうか?

  他にも本放送中のアニメショーン作品の内部資料
  (ネタバレ)が流出した際に、こぞってこれを転載
  して世間に拡散させる行為も問題です。

  地上波のアニメ作品は週一の放送で徐々にストーリーが
  展開し、作り手側の開示する内容を視聴者は受け取って
  いく訳だが、ネタバレ拡散行為はこれを足蹴にする。
  実に正直な制作者側への妨害行為でしかない。
  非拡散の選択肢もあるのに、実際には金稼ぎのため
  積極的に拡散に関与している。そのようにしか見えません。

  アニメ作品を楽しむ上でネタバレと言うものは本来
  イレギュラーと言い切れる。誰しも子供の頃、ネットに
  触れず純粋にアニメを見ていたなら、そんなものが
  なくても視聴していけたはずだ。子供の頃に売り上げなど
  数字を見ていただろうか?答えはノーだ。

  恣意的に業界関係者のツイッター発言を取り上げること
  も当然だが、これらの行為は純粋に作品を見る目を
  曇らせるのではないかと思う。
  (当然関係者側も不用意な発言は控えるべきだが)

 ・思考の短絡化が始まるのでは無いかという
  懸念もある。ネットスラングや内輪向け用語、
  そして「やる夫」などのAA(アスキーアート)
  を過度に多用した文章へ強く依存することで、
  それ以上のことを考えなくなるのではないか、
  表現できなくなるのではないかということ。
  それさえ用いれば語ったことになるという風潮。
  作品描写を掘り下げて見なくなるのではないかなど。
  (使い方次第で面白くなるのは理解できる)

  例えば「神回」ってどういうことでしょうか?
  具体的に。ボーダーラインはどの辺り?
  全視聴者のうち何割が「神回」と認定すれば
  公認になるのでしょうか。そういう疑問が
  沸きます。こういった言葉の意味は受け手で
  変わりますよね。「え?これで」ってなるか
  「そうだね」は人それぞれです。
  情報サイト、まとめサイトを標榜しているけど
  そういった部分は実に不明瞭です。

  そのためこのブログではネットスラング、AA、
  内輪向け、ここではとくにガンダムシリーズ
  語録や用語を極力使用しないように心がけています。

  とくにガンダム見てるならこれくらい知ってて
  当然だよねって前提で書く事も無い。
  Xラウンダーの記事を見てもらえば分かるが
  あの能力はどうにもニュータイプに似通っている
  のは確かだ。だが作品内で語るならこれは
  引っ張り出さない方が良い。話がややこしくなる。

  これと同じようにダークハウンドもクロスボーン
  ガンダムX2に似ているのは知っている。けど
  これも外野の事情だし、書かなかった。
  それとこれは別と切り分けた。
  ガンダムシリーズの一作品だが出来るだけ
  AGE内で収まるようにしている。

  ビッグリング戦で棒立ち状態になったアセム
  ウルフが蹴っ飛ばされたりしたシーンなど
  ビルギットさんのあの台詞が一発で思い
  浮かんだが、それは記事内には書かなかった。

2ch系まとめブログの問題点 2 】
 膨大なPV数を叩き出す結果、これに目をつけたブログ運営
 会社やステルスマーケティングを必要とする企業が
 まとめブログに接触している可能性もあります。
 こうなればますます信用性は落ちます。いつの間にか
 広告塔に成り下がるわけですから。

 運営会社側の行動例あれば、ライブドアブログはアクセス数を
 稼ぐ有望なブログを囲うために「ブログ奨学金」なる支援金を
 用意するなど自社サービスを利用してもらうための行動を
 取っていたりする。これは自社サービス内へアクセスが増える
 なら広告媒体としての価値が上がるためです。

2ch系まとめブログの問題点 3 】
 「まとめブログ」は新規、リピーターの会得を実現するために
 ある特定ジャンルに特化したりしているところがあります。
 これで専門分野のまとめで地位を確立し、○○ならここ!と
 確実安定のPV数を得ようと言う作戦なのでしょう。

 アニメやガンダムなど、他にも一般時事や政治、ゴシップ。
 人間何かしら興味を引かれるワードと言うものがある。
 運営者(これが個人か組織運営)はその辺を見極め、確実に
 寄生できる宿主を選び抜いているとも見える。
 転載される側からすれば、まとめブログの金儲けの道具として
 コミュニティ、掲示板に書き込んでいるわけではない。転載
 されるためでもない。他の人と交流するために書き込んで
 いるのだ。まとめブログに彼らへの敬意はあるのだろうか。

 ちなみにこれを日本のことわざでは「他人の褌で相撲を取る」
 と言います。

【関係各所に問題を起こした結果】
 2006年頃にもまとめサイトは一時期騒動を起こし、一部は
 閉鎖に追い込まれたが、現在ではまた多数のサイトが運営
 されている。そして2012年6月4日にはついに転載元の
 「2ch掲示板」から名指しで5ブログが利用禁止を明記された。
 (名指しはされているが該当ブログ以外は問題が無いという
  意味ではない)

【AGEの感想について】
 発表された情報を見て「ああ今回は子供層がメインか」と
 思っていた。実際に放送を見たら矛盾というべきか、シーン
 の前後、繋がりが妙に違和感を感じたり、ただ眺めている
 だけでも疑問が思い浮かぶほど変なアニメであった。
 端的に言えば雑な作りだ。

 大切な掴みであるノーラ編だけで疑問を抱かせ、その後の
 ファーデーン編で「そういう作品か」と受け取り。
 とりあえず説明・描写不足な場面をあれこれ自分なりに
 考え補完して視聴することにした。

 すでに30話も経過したが、全体的な尺不足から作品内に
 おけるタメというか、過程を積み重ねて盛り上がることが
 ほぼ無いので平坦な印象だ。ゲームのダイジェストムービー
 に近い感じだろうか。

 それでも良い所はあった。第10話「激戦の日」で撃破された
 と思ったドンボヤージがCM明けに復活したシーン。
 暗がりの中、戦場の音が聞こえる流れはそれまでの演出から
 は想像できず、TVが故障したのではないかと本気で疑って
 しまった。そして第14話「悲しみの閃光」におけるユリンの
 最後やその後のスパローによる逆襲、何も知らない
 グルーデックがフリットへ突破口を開けるよう言い切る
 シーンなどだ。

 ※安易な集中線多様やグルーデックがコートを脱ぎ捨てて
  変装を解くシーン、ドンのお付きの二名やパイロットスーツ
  のデザインには失望した。ブルーザー司令死んだ後で
  これは無いだろうと思った。

 余談ではあるが私自身はガンダムAを刊行当初(季刊誌だったころ)
 から購読するくらいずっと何かしらガンダムを見ているので
 AGEは何か変だと思ったけど「まあいいか、楽しみ方はあるよね」
 で継続視聴していた。この月刊誌も10年ほど続いているが
 結構おかしな漫画が多いから慣れてしまったのかもしれない。
 ※最近の漫画で個人的にオススメなのを上げるとすれば
  「ギレン暗殺計画
  「光芒のア・バオア・クー
  「ジョニー・ライデンの帰還」
  「クロスボーンガンダム ゴースト」
  辺りになる。完璧に個人の趣味だが

 話は脱線するが季刊誌の頃はWの外伝で氷の双天使というのが
 があったけど、あれはなんで打ち切りなんだろ?

 専門月刊誌のガンダムA自体過度に宇宙世紀、とくに
 一年戦争近辺に依存した状態であり、商業的な面で
 ガンダムの閉塞感は感じる。
 ※Xの外伝が掲載されたのは奇跡かと思うくらい。

 そういう点で新規層開拓を目指した「AGE」は期待
 できたが、どうしてこうなったのだろうか。
 ゲームと同時展開というのがアニメ製作にマッチ
 しなかったのも考えられるし、100年三世代という
 のも尺を圧迫するので素人目に厳しいように見えた。

 この辺は見方を変えれば日曜夕方枠を数回は確実に
 新主人公お披露目に使うことになる。それだけ
 買い取った放送枠を消費しているわけだが、大金を
 つぎ込んだメリットは今の所感じられない。
 ただこれは視聴者には直接関係ない話だ。問題が
 あるならしかるべき場所が考える。

 さて、これからAGEはクライマックスへ向けて物語が
 大きく動くだろうけど、どのような結末を迎えるか
 気になるところだ。それまでの間は私は更新を続ける。

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